「肺腫瘍(はいしゅよう)」とは、肺にできる出来もののことを指します。
腫瘍には「良性」と「悪性(がん)」があり、
その性質によって治療方針や経過観察の方法が異なります。
肺の良性腫瘍は肺腫瘍全体の2~5%を占め、
増殖しても他の組織に広がることは少なく、命に関わることはほとんどありません。
しかし、良性腫瘍であっても大きくなると咳や息苦しさなどの症状を引き起こす場合があり、
注意が必要です。
肺の悪性腫瘍(肺がん)は肺そのものから発生した原発性肺がんと他の臓器に発生し、
肺に転移した転移性肺がんなどがあります。
肺がんは1年間に約12万人が診断され、男女計で2番目に多いがんです。
また1年間に約7.5万人が亡くなっており、男女計でがん死亡のトップを占めております。肺がんは早期発見が非常に重要です。
従来日本では胸部レントゲン、喀痰細胞診による肺がん検診を行ってきました。
しかし近年、欧米より重喫煙者に対する低線量CT検査の無作為化比較対照試験が複数報告され、有意な死亡率減少効果が示されました。
これを受け、国内においても被曝量の少ない低線量CT検査の有効性を検証し、
2025年に国立がん研究センターより「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」が公開されました。
当院ではこのガイドラインに基づき、喫煙歴・年齢により胸部レントゲン検査か低線量胸部CT検査を行っております。

